昭和史

ちょうど2度の世界大戦のところを勉強していて、
昨日父さんの隣でプリントとにらめっこしてたのですが、
一息ついたところで父さんにいろいろ教えてもらいました。
『昭和史』という本があって、特に満州の日本軍のところと、中国の第2次国共合作のところを父さんに読んでもらいました。
日本の行動は正しかった、とはなかなか言えないところがありますが、
個人的な感想としては、追いつめられた日本は苦渋の選択で戦争に突入し、
混乱の中で冷静な判断をすることができる人がいないために泥沼化してしまった、という印象を受けました。
日本はまじめで、最初の頃は手続きもひとつひとつ正式に進めていくのに、
戦争の中盤・終盤になってくると国力が衰えて判断を誤る場面が多発する・・・そんな感じでしょうか。
戦争は人の心を病みますからね。あの時代に生きていて冷静な判断ができる人なんて、誰もいなくて当然でしょうね・・・。
ましてや敵が中国とアメリカとなれば、人口と生産力の差を考えれば負けて当然です。
ただ、中国とアメリカを相手に戦争をしたことなんて、歴史上でほぼ初めてだったわけですから、
相手の強さがわからなかったために長引いた、というのもあるでしょうね。
アメリカが化け物だというのはこの戦争で明らかになったわけですし。

今は平和な時代だけど、2つの大戦の始まったきっかけを考えると、決して安心はしていられないですね。
W.W.1前の世界は発明ラッシュで、一気に今の生活の基盤ができてきた時代で、
フランスではその平和な時期をベルエポックといい、まさか戦争が起きるなんて思ってもいなかった。
そしてW.W.2前には世界恐慌。
植民地を持てる国と持たざる国で分かれ、植民地を持つイギリスなどの国はブロック経済で自力で回復しようとしたけれど、それができないドイツ、イタリア、日本はじり貧で外へと力を向けた・・・。
昨今の世界恐慌を考えると、なんだか恐ろしい。
もちろん今は各国が協力して乗り越えようとはしているけれど、
お金がなくなると余裕がなくなって世界と協調とか言ってられなくなって、結局自分が大事になってしまった1929年以降の世界を考えると、今も危機的な状況にあるのかもしれないです。
特に日本の隣には北朝鮮もいるし、アメリカが守ってくれるとはいえ、戦いの真中に挟まれる位置に日本はいるわけだから、決して無傷ではいられないでしょうね。
こんなこと考えたくないんだけど、せっかく終戦の日なので、ちょっとマイナスの方向に考えてみました。
歴史は繰り返す・・・という言葉が最近だんだんわかってきたけど、
結局は私たちも歴史の一部でしかないんだなぁ・・・。
そういえば高校の世界史の先生が、「世界が一つになるためには宇宙人が攻めてくるしかないですね」って言ってたのを思い出した。
なんというか・・・皮肉。

『昭和史』は父方の祖父が父に読めと勧めたもので、私も父に勧められたので少し読んでみました。
もう年なのにいつまでも勉強を続ける姿勢は見習わなきゃいけないなぁ・・・。
親から子へ、子から孫へと勉強を教えてくれて、私も次世代に教えられるように勉強しなくちゃ。

世界が平和でありますように・・・。